URL請求制でも怯まない

 URL請求。やっぱり嫌だと思う方、躊躇う方もいらっしゃると思います。「どうやってしたらいいの?」「何が書ければOKなんだろう?」「相手の癇に障ったらどうしよう…」などなど。

 でも実はとても簡単なことなんです。「人間」として恥ずかしくないメッセージを相手に伝えられればそれでいいんです。何一つ難しいことはございません。

 以下に心がけておくべきことを述べます。普段の生活となんら変わらないことです。


 

あいさつと名前とメールアドレス

 あいさつは人として当たり前の事です。初めての方ならなおさら、初めての方でなくても、「こんにちは、(初めまして。)○○と申します。」、最低でもこんな感じの文くらいはないとマイナスです。最後にももちろん、「それでは失礼します。」なり「それでは返事をお待ちしております。」なり言葉があったほうが見ていて気持ちのいいメールです。

 たまに名前を名乗らない人がいるようですが、そんな人にはメールを送る資格がありません。名前聞いてくる欄が別にあるからいいじゃんとかそういう問題じゃないのです。電話でも、名乗らずに要件を話してこられると困りますよね。それと一緒です。

 また、返信先のメールアドレスも必ず記載しましょう。ヘッダ見れば分かるからいいじゃんとか、そういう精神でいるうちは「お願い」のメールなんか送らない方がいいです。また、このメールアドレスに本当に返信して大丈夫なのだろうかと本気で迷います。書かないなら、少なくとも「このメールに返信でお願いします」とかの一言は欲しいです。


丁寧な文章

 ま、しょっぱなからタメ語は論外として。

 敬語を完璧に使え、とは言いません。やりすぎるとのっけから取っ付き難い印象を与えてしまいます。決して悪いことではないのですが。丁寧語常識的な敬語が使えれば十分でしょう。正直間違った敬語を使うくらいなら使わない方がいいです。

 敬語が苦手な方に簡単に説明すると、相手のしている行為は尊敬語、自分のする行為は謙譲語で表します。相手が食べていたら「召し上がる」、自分や身内が食べていたら「いただく」、そんな感じです。「召し上がっていらっしゃる」は二重敬語なのでアウト。かえって失礼です。いい大人でも誤用が目立つ「〜しておられる」は「〜していらっしゃる」が正しいです。「おる」は「いる」の謙譲語なので、相手の行動や状態を言うときには使いません。「おられる」は謙譲語である「おる」に尊敬の意味をあらわす「〜られる」をくっつけた変な言葉です。丁寧語は語尾とかに適当につけて使ってください。尊敬語や謙譲語と一緒に使って問題ありません。

 質問の答え方にしても、あまりにもぶっきら棒すぎると「この人本当にサイト見たいと思ってくれてるのかなぁ」と思われるかもしれないので、ある程度丁寧に答えた方がいいです。あくまで他人に読んでもらうものですからその辺は考えて書きましょう。寧ろ質問のコピペの方が長い、なんてメールは見ててちょっとげんなりします。


題名・用件

 メールフォームが設置してある場合は管理人が題名を設定してるんだと思うんですが、自分でメーラーから送る場合、題名は分かりやすく書きましょう。サイト名と「URL請求」って入れておくとか。題名が指定されてる場合はもちろんそれを入れてください。「こんにちは」「初めまして」とかだと何の用件でのメールか分からない上に広告メールっぽいので中身を見ずに消してしまう方もいます。また、題名のないメールなんて論外です。友達と遊びに行く待ち合わせ場所を決めるような携帯のメールとはわけが違います。

 そして用件。「サイトのURLを請求いたしたくメール差し上げます。」みたいなことを添えておくといいでしょう。相手にすんなり理解してもらう為にも、メールは内容が一発で分かるよう書くのが原則です。思いやりの精神です。


適切な回答

 ま、ごちゃごちゃ言っても一番重要なのはここなんですけど。

 とりあえず質問にはしっかり答えてください。一番聞きたいところなんで。質問の答えから派生して自分の世界に入るのは、サイトに入って管理人と仲良くなってからにしましょう。多少なら面白いからいいと思いますが、そういうのが苦手な管理人もいることをお忘れなく。一人ツッコミが多い人ほど、対して面白くなかったりするものです。(笑)や顔文字ばかりの文章も、「お願い」のメールとしてはいただけないでしょう。

 はやめてくださいね。年齢詐称とか。「心は大人だし」とか思ってる時点で十分乳臭いです。それにそういった嘘はすぐにばれます。

 あと、正しい日本語簡潔に答えた方がいいです。助詞が間違っていたり、どう読んでも理解できない文だったりすると非常に困ります。そして何よりこの人常識ないんだと思われてしまいます。文章がだらだらと長すぎるのも、正しく理解してもらえなかったり、頭が悪く映ってしまう可能性が高いです。

 ギャル文字は絶対に避けましょう。言葉はコード(暗号)を共有する相手同士で使われるべきものです。だから専門用語を聞いたりするクイズ形式をとって一般ピーポーを跳ね返せるんです。なのに相手が難なくこれを読めるかどうかも分からないのにこういう言葉を投げかけるのは、こういう言葉自体の品位を損ねてしまいます。別にメールに可愛らしさを求めていません。むしろ今は内容が伝わることを求めています


2回見直す

 1回目は内容をしっかり見直すこと。変な内容の文章書いていないだろうか、とか、必要事項がすべてもれなく書かれているか、とか。

 2回目は誤字脱字のチェック。特にメールアドレス。間違ってなんかいたら大変です。お互い微妙な思いをしてしまいます。

 OKだったらメールを送信して、返事が返って来るのを待ちましょう。


 メールの形式的な観点から言うと、HTMLメールよりもテキストメールの方が望ましいです。メール作成画面でフォントや色を設定できるのがHTMLメールです。テキストメールはメモ帳みたいなただ文書だけのメールです。

 HTMLメールは重く、ウィルスが付いてる可能性も高いし、うまく受信・表示できないメーラーもあるので、これだけの理由で見たくなくなる人も結構います。HTMLメールがデフォルトになってるメーラーでは、設定を変えておいてもいいかもしれません。設定が変えられないという方は、せめて何もいじってない普通の書体で送りましょう。ひな型とか使ったりすると高い確率で嫌われます。

 また、メールサーバーやメーラーのセキュリティが高レベルに設定されていると、送られてきたメールが勝手に「迷惑メール」に振り分けられていることがあります。「迷惑メール」扱いになると届いたメールが知らないうちに削除されていることがあるので、メールボックスは少しこまめに(1日1回必ず、とか)覗いた方がいいでしょう。お互い微妙な雰囲気になるのは嫌ですから。


 管理人はお客さんからの請求メールで、「この人にURL・パスワードを預けて本当に大丈夫なのだろうか?」というところを見ています。管理人がそれを判断できるのは請求メールの文面だけです。ここまで書いたことをしっかりチェックすれば、管理人は安心してURLを教えて下さるはずです(もしも相手が悪かったなら、それは運が悪かった、縁がなかったということで。でもその可能性を考えるのは出来るだけ最後にしましょう)。そしてこの後サイトにお邪魔できて、メールの内容と矛盾した行動さえしなければ、管理人といい関係が作れます。

 実を言うなら、メールが来ただけで「メールしてまで見たいと思ってくれたんだ!」嬉しくなるものです。ただあまりにもそのメール自身が人間的にも内容的にも欠けてると、その嬉しさも減っていくんです。せっかく何かご縁があるわけですから、微妙な関係・雰囲気にはなりたくないですし。双方が気持ちよく送れる、見れるメールが理想なのです。