サイトは見る人の気持ちになって作れ

 今日は、いろんな人がウェブサイトを作るようになりました。Web上にあるサイトの数から言ったら個人サイトが多くを占めるんでしょうが、多くのサイトが見る相手のことを考えられていないただの自己満足サイトです。もちろん全てのサイトを見てきたわけではないので、偏った意見かもしれませんが…

 内容をより一層引き立てるのがデザインです。「内容はいいのに、デザインがいまいちだから全体的にいまいち」、そうなってしまっては元も子もありません。ただ、デザインなんていうのは本当に個人の感性によるところが大きいので、見難いと指摘されるまで気付かないものです。まぁ、あまりそういうことを言ってくれるお客さんはいないですけど…。

 したがって、「見難い!」と言われたらありがたく参考にしましょう


 小説がメインのページは、背景画像をやたら使いまくる or 変えまくるのはやめましょう。可愛い背景画像をいっぱい使いたいのは分かるのですが、気が散るので内容をしっかり読んでもらえない場合があります。絵や写真がメインのページなら尚更です。

 画面をスクロールする時に背景画像も一緒に動くとパソコンにかなり負荷がかかります。背景画像は固定しておいた方が、見る方の目にもマシンにも優しいでしょう。

 背景と文字の色のバランスにも気を配りましょう。王道は白地に黒文字ですが、文字が多い時は白地に濃い灰色文字の方が目に優しいです。灰色をうまく使えるとサイトのデザインセンスはぐっと上がります。当たり前ですが、背景と文字が同じような彩度の色だったりすると非常に見づらいです。

 文字が小さすぎるのも問題があります。若い人は文字が小さい方が可愛いしオシャレと思っている方が多いようですが、文字なのでちゃんと読めなくては意味がありません。みんながみんな目がいいわけじゃないのです。

 基本的に、8px以下の文字は潰れて読みにくいです。最低でも「font size="2"」くらいがいいんじゃないでしょうか。この指定の方法だと古いブラウザでも文字の大きさが変更出来るので、見る方に優しいです。ちなみに、文字サイズをポイント(pt)で指定すると、IE6.0以下のブラウザではブラウザ上で文字の大きさを変更できません。デザインの問題でポイント指定に、というのは分かるんですが、まだIE6.0ユーザーはたくさんいるので、頭に入れておいてもいいかもしれません。

 私がよく使う技としては、行間を広く取るっていうのがあります。このサイトは200%です。100%のときよりも行間が開いて読みやすくなるかと思います。ただ当たり前ですが縦に幅が広がるので、スクロールが嫌いな人は嫌がります。横スクロールは好みが分かれますので注意。ちなみに、行間がemや%指定ではなくピクセル指定されている場合、ブラウザ上で文字を大きくしても行間が広がらず、文字が途中で切れてしまいます。行間はemか%で指定することをお勧めします。

 画像をUPする際は、ビットマップファイル(BMP)は避けて下さい。すごく重い上、Macでは表示されません。画像が重いとそれだけでナローバンドの人は見るのを諦めるので、です。フリーでもいい画像圧縮ソフトがあるので、使ってみて下さい。ネット上でよく使われている画像の拡張子はJPG, GIF, PNGあたりです。それぞれに長所・短所があるので、画像によって使い分けてみて下さい。詳しい説明は割愛します。圧縮してもファイルサイズが大きくなってしまう場合は、画像を分割してページ上で1枚の絵になるよう配置するという方法もあります。

 JavaScriptなどはパソコンやブラウザによってかなり動作が変わるので注意が必要です。タグサイトなどでいろんなものが紹介されていますが、「これカッコイイ!」なんて思って使いまくるとかえって不便な、不憫なサイトに成り果てます。

 Flashも見る側の環境にかなり左右されます。新しいバージョンのプレイヤーでしか動作しない機能は、プレイヤーの普及率を踏まえて使用するかどうか考えた方がよいです。また、プレイヤーをインストールできない方やナローバンドの方のために、代替テキストや代替ページを用意しておくと親切です。


 常に頭に入れなきゃいけないのは、いろんな環境でサイトは見られるということ。だから、どの環境でも見難くないようにデザインを考えましょう。

 ITに力を入れているサイトやロボット検索サイトは、だいたい幅が600px以内に収まっています。こうするとパソコンならどの大きさでも横スクロールが出ないんです。今普及しているモニターは横がだいたい1024pxや1260pxやそれ以上だと思うので、600pxじゃ狭い場合は720pxや800pxくらいならまず問題ないと思います。このサイトは800pxです。

 W3Cの勧告ではフレームは今後推奨されない傾向にあるようですが、フレームを使う際は、メインフレームが大きすぎたり小さすぎたりしないようにしましょう。フレーム内に縦スクロール横スクロールがあると非常に操作しにくいです。イラストサイトだとスクロールしないとイラストが全部見られない、なんてことも。大きいモニター画面で作ったサイトがよくこういう事態に陥ります。気をつけましょう。

 右クリック禁止もかなり嫌われます。右クリックを封じられると、操作性がガタ落ちします。コピー&ペーストが右クリックからのみ出来ると思うな、そして右クリックがそのためだけに使われると思うな、ということです。

 とか何とか言いつつ、一番大事なのは正しい文法で記述すること、だったりもするんですけどね…

見やすいサイト作りのためにいろいろと参考: 見えないYO!同盟
動くものは嫌いです同盟


 サイトに行ってみたらなくなってた! こういうの結構ありますよね。

 サイトを見に来てくれる人がいる以上、急にサイトを閉じるとかサイトを消して404エラーを出すというのは、来てくれる方に対して失礼な行為です。サイトを閉じなければならない場合、しっかりトップページに理由を書いた方がいいです。それか事前に分かっているのであれば告知をしっかりしておくとか。

 リンクをしているサイトの管理人にもしっかりその旨を伝えに行きましょう。もちろんサーチなどは削除を待つのではなく自分で削除しに行きましょう。自分の尻拭いを自分でするのは当たり前のことです。サーバーからファイルを消すのも、サイトを閉じて少し経ってからの方がいいでしょう。


 ウィルス対策は必ずしておきましょう。プロバイダ提供のものでも、ワクチンソフトでもいいので。

 サーバーにアップロードしたファイルがウィルスに感染していたら最悪です。ウィルスと言うからには自己複製・感染能力があるので、そのページを見た人にどんどん感染していきます。そうなった場合、責任を取れますか?

 ソフトウェアを導入している方は、ワクチンのアップデートを忘れずに。面倒だからと毎回「後で」ボタンばかり押していると、ソフトの意味がまったくありません。ワクチンを持っていなければ、ソフトがあってもウィルスを駆除することは出来ません。毎日たくさんの新種ウィルスと、それを無効化するワクチンが作られているのです。

 私はフリーのアンチウィルスソフトを使ってます。無料ソフトだけど重くないし、アップデートもウィルスの監視や駆除も勝手にやってくれるので、ズボラな私にはちょうどいいです。

 また、匿名掲示板やアダルト・違法サイトはウィルスやスパイウェアの巣窟です。そういう場所にむやみに立ち入らないことも大切だと思います。自己防衛ってやつです。