三次元二次創作サイトが一般ピーポーを寄せ付けないために取る対策として、
以上が主にあげられると思います。二次元のサイトでも年齢制限のあるページだけ上記のような方法を取ったりしますよね。
三次元を取り扱う場合、やはりこういったワンクッションがどうしても必要です。絶対に普通のファンサイトと一線を引かなくてはならないので。注意書きだけだと弱いです、やっぱり。ジャンルによってはたまに注意書きすらないサイトとかあるんですが、怖すぎます。そういったサイトからリンクを求められたら、断るか改善を要求するかしないと、何かが起こった場合自分のサイトまで被害を被りかねません。そこはしっかりと鬼になってください。
余談ですが、三次元の二次創作サイトって意外と本人や関係者が見に来るんです。例えばヴィジュアル系のバンドマンの中には、こういう文化に精通している人や二次創作が好きな人がいたりします。自分が取り扱われてる同人誌を買いにコミケ来る人とか、ファンを偽ってURL請求してくる人とか、実際にいましたよー。
そんな人たちを扱ってたときは本当に怖かったのでパスワード請求制にしていました。とはいえ名前を偽って請求してくるので、正直防ぎようがなかったんですけどね…。もちろん本気で嫌がる人がほとんどですよ。ファンを装って文句を書き込みに来た人や、自分たちのBL小説を書かないでくれとライブのMCで訴えた人とかもいました。
まぁ何て言うか、油断しない方がいいです。ぶっちゃけ三次元では気をつけてないと普通に身元割れます。本人たちや関係者、他のファンとなんて、ライブとかで簡単に顔合わせられちゃうんですから。日記に書いたほんの些細なことがきっかけで、「もしかしてあのサイトの管理人さんですか?」なんて聞かれること、普通にありますよ。
請求制云々の前に、「WEBの世界は基本的にオープンである」ということだけは頭に入れておく必要があります。請求制にしたからって、隠したって、クイズにしたって、基本的にページは簡単に見れます。
ウェブページには必ずアドレスというものが存在します。それをブラウザのアドレスバーに正しく打ち込めば、どんなページだって見ることができます。リンク元からだけそのページが見れる、ということは決してないんです。当たり前のことなんですが、案外忘れがちになってしまうことなんです。
Webは基本的にそういうものです。どんな人でもあらゆるページにアクセスすることが可能で、どんなページもあらゆる人に閲覧されることが可能なんです。だから、「万人には見られたくないもの」をWeb上に公開するというところからして、やっぱりちょっと矛盾があるのは事実なんです。話は「二次創作サイトを作るということ」にあった項目と被りますが…
そんなわけで、URL請求制も隠しページもクイズページも完璧ではない、ただの気休めだ、程度に思っておいてください。
本当に見られたくないページには、パスワードをかけましょう。パスワードと言っても、JavaScriptみたいに単純なものではなくて、cgiや.htaccessなどサーバーの仕組みそのものを使うものがいいです。これなら、パスワードを知るもののみが見ることが出来ます。もっと言うなら、見られたくないページを見てほしくない人に見られた場合に、しっかりと文句が言えます。
もしくは、「そのディレクトリ内のページに外部から直接アクセスしたら注意書きのページに戻る」みたいな記述を.htaccessにしたり、CGIで組むのもいいかもしれません。方法は調べてみて下さい。
ただ、.htaccessとはとても強力なもので、一文字でも記述を間違うとサーバーに過度の負担を掛けることがあります。そうでなくてもサーバーへ負担をかけるものですし、ディレクトリが増えるほどその負担は増えていきます。そのため、.htaccessが使用禁止だったり、そもそもパスワード制のページを禁止しているようなサーバーも多いので注意が必要です。また、いつもやっとの事でページを作ってる方や、「パーミッションって何だかよく分かんねぇ」という方には、自分で.htaccessの中身を書くのは辛いかもしれません。
参考:ミケネコ研究所
.htaccess実践活用術
そこまではしなくていいや…という方、それはそれでいいと思います。実際のところメタタグを貼っておけば検索サイトからのアクセスはほぼなくすことができるし、有料サーバーを借りるまではしたくないなぁ…という方もいると思います。私もそのうちの一人です。
でもとりあえずあったらあったでトップから来る人に対しては有効、ということで、サイトに入る前のワンクッションとしてURL請求制と隠し・クイズ形式があるわけですが…どちらにも長所と短所があります。
URL請求制
来てくれる人の感じが大方把握できるので、多少安心できます。請求メールの文面を見れば、だいたいその人がどういう人なのか分かってきます。
しかし、メールが苦手な方は来づらいでしょう。多少なりとも「管理人>客」のような図式があるように見えますから。また、「見たいけど、別にそこまでしなくてもいいや」という人は来てくれません。
例えば私の三次元BL小説サイトではこんな内容を聞いてました。
- 名前
- 名乗れないようなやつは来るな! ということです。あと、難しい漢字を名前にしてる人が多かったので、フリガナも一緒にお願いしていました。
- メールアドレス
- 繋がれば携帯でもPCでもサブアドでもOKとしていました。やっぱり本アドレスを知らせたくないという人や、家のアドレスは家族と兼用という人も多かったので。
- リンク元、どこでこのサイトを知ったか
- 表サイトや大手のロボット検索だったら考え物です。サイトが普通に探せる状態になっていないかの確認にもしていました。「ブラウザのお気に入りってことじゃないんですか?」と開き直られた時はさすがに何だこいつって思ってしまいましたが…。
- このような類のサイトを回る時気をつけていること、このジャンルの危険性について
- 三次元ではお決まりの質問ですね。面倒かもしれませんが、必ず自分の言葉で書いて下さい。文章の上手下手は関係ありません。「ちゃんと分かってます、気を付けてます!」が伝われば十分です。絶対にどこかのサイトの文章を使いまわしたりしないでください。
さらにジャンル特有の質問があったりするんでしょうけど、それはそれで。
まぁ、名前とメールアドレスは言われなくても書くのが当たり前なので、わざわざ項目にしてまで聞くことじゃないんですが、そうでもしないと書かない人もたまにいるんです。
メールアドレスを載せる時は、そのままリンクにして載せると迷惑メールや荒らしメール、ウイルス付メールが死ぬほど来て危険です。メールアドレスをネット上から拾い集めるという超厄介なソフトがあるのですが、それらはタグ中の@やmailto:を拾い、メールアドレスを集めているようです。したがって以下のような方法をとるといいと思います。
- タグの暗号化
- 文字をブラウザが読める暗号に変換します。@を暗号化するだけでもかなり効果があります。フリーソフトがあるので、探してみて下さい。
- メールアドレスを画像にして載せる
- 確実ですが、送る側にメールアドレスを打ち直してもらうという手間をかけさせるのは事実です。打ち間違いがあるかもしれないですし。
- @を全角にする
- 確実ですが、メールアドレスとして開けないこともあります。
- アドレスの前後に余分な文字列をつけて or 消して送信してもらう
- これが一番楽かもしれません。
フォームを使う場合は、デコードやCGIを使いましょう。タグだけのフォームだと、メーラーを使っていないパソコンではエラーが出ます。デコードなどは検索するとごまんと出てきますのでお好きなものをどうぞ。個人的な意見を言うなら、フォームより普通のメールを送ってもらう方が相手の人格が分かっていいと思います。
請求メールが来たら、出来るだけ早く返信しましょう。「この人には教えたくないな…」という場合でも、どこがマズかったのかを伝えられるくらいにはなっておきたいものです。いくらメールの文面が酷くても返信しないで放置するのはダメです。相手はあなたからのメールを心から待っているのですから。
隠し・クイズ形式の場合
いろんな方が毎日訪れるので、「とにかく作品を見てほしい!」という方にはいいと思います。
隠しページにする場合、「index」と名のつくファイルをディレクトリに最低1つは入れておきましょう。ファイルの中身は空でいいです。拡張子は普通htmlかhtmです。
何でかというとですね…説明は下手くそなんですが…「http://○○.com/△△/」のようにスラッシュで終わるURLにアクセスした時、表示されるのは「index」と名のつくページですよね。これはサーバーによって「/で終わったら/index.***を表示する」と決められているからです。でもそういうファイルがない場合、特にLinux系のサーバーでは、そのディレクトリの中身をエクスプローラ風に表示してしまいます。つまり、ディレクトリの中身が見え見えなんです。これでは隠しページの意味がなくなってしまいます。これは不正DLを防ぐ意味でも重要です。
クイズ形式の場合、何を聞くのかは本当に人それぞれだと思います。だいたいがこのジャンル特有の用語や取り扱う集団についての何かだとは思いますが、あまりにも答えがマニアックなものや答えがいくつもあるようなものは、来る方減少につながりますのでやめた方がいいかもしれません。また、質問の答えが人によって微妙に違う場合や(例:
三次元と呼ぶのかナマモノと呼ぶのか)、ローマ字の表し方の違い(例:
tuなのかtsuなのか)などで少し相手に面倒になることもあります。